インドネシアのコーヒーといえばスマトラ式が定番ですが、これはフローレス島のエコヘト村から届いた、珍しいウォッシュドプロセスのロットです。
インドネシア・フローレス島のなかでも、霧深い谷の上に火山がそびえ立つバジャワ高原。その最高峰に位置するのが、今なお手付かずの自然と伝統が息づく「エコヘト村」です。そこでは肥沃な火山性土壌に島を吹き抜ける冷涼な風、そして何世代にもわたり、立ち続けている原生林の木々が木陰となって、コーヒーが自然と静かに調和しながら育まれています。小規模農家の人々は、家族から受け継いだ知識と敬意をもって根気強くコーヒーを栽培しています。
このコーヒーを生産するのは「Alor Coffee(アロールコーヒー)」。創業者のヴァルディ・プラタマさんがアロール島に最初の加工場を設立したことに名称の由来を持ちます。その後、アロール島での収穫量減少を背景に、ヴァルディさんはフローレス島バジャワへと拠点を移し、エコヘト村にウォッシングステーションを導入しました。参入当初バジャワ地域のコーヒー生産はコマーシャルコーヒーの生産が主流でしたが、ヴァルディさんはパートナーのデシー・ヌアリさんとともに、スペシャルティコーヒーに特化した栽培・加工技術の導入を推進し、「品質の向上が、農家の収入を向上させ暮らしを豊かにする」ことを実証しながら、地域全体の生産水準の引き上げに取り組んでいます。
今回のロットはS795という単一品種のロット。1940年代にインドのコーヒー研究施設で開発された、アラビカ種の交配種で、「さび病」に強い耐性を持つ品種として誕生しました。その系譜は、リベリカ種の遺伝子を持つブラジル由来の「S288」と、高品質で知られる「ケント(Kent)種」を掛け合わせたもので、病気への強さと収量の安定性、そして素晴らしいカップクオリティを兼ね備えたハイブリッド品種です。インドネシアの豊かな火山性土壌と、エコヘト村のような比較的標高が高く、霧に覆われた土地でのゆっくりとした熟成期間が合わさることで、重厚なボディ感や味わいにこの地ならではの複雑さが生まれています。
中深煎り〜深煎りがお好みの方にオススメのオリジンです。
【オススメの抽出】フレンチプレス、金属フィルター、ドリップ
【中深煎り】
| 精製 | ウォッシュ |
|---|---|
| 標高 | 1,350m |
| 品種 | SL795 |
| 乾燥 | レイズドベッドによる天日乾燥 |
| 規格 | G1 |